家がほしい
家が欲しい。
話のきっかけは彼女の足元にからみついた子猫だった。
札幌にある保護猫カフェ、ツキネコカフェのキャットウォークが面白くて、あんな改造を施した家で猫を二人で飼いたいという思いつき。
遊び八割でSUUMOのサイトを開いて、買えそうな中古住宅を検索した。
今の私の家賃を20年払うと1200万。
良さそうな家は2000万から4000万くらいだった。40年住むなら3000万払えるか?二人分の家賃で20年ならいくらだ?なんてざっくりな計算。SUUMOのサイトのローンのシュミレーションを見ながらああでもないこうでもないと。
買えるんじゃないだろうか?
そんな気持ちになったので、まずは探してみることにした。
しかし、自分たちはLGBT。法律婚ではないパートナーと二人で住宅ローンを組むのは難しく、現実にはLGBTで住宅を購入する場合はどちらか片方がローンを組んでいると聞いていた。
私とパートナーは戸籍上は異性なので現時点では婚姻届を出せば受理される。それが出来ないのは、そうしてしまうと戸籍の性別変更が出来ないからだ。
婚姻届を出して戸籍上夫婦としてペアローンなり収入合算なりで家を買うという選択肢も手段としてはあるし、内縁の夫婦扱いにも出来る。ただ、心情的にそれはしたくないなぁと思うので、戸籍上の夫婦との扱いの違いを意識しながら、LGBT対応可能な金融機関をあたってみることにした。