『I AM HERE -私たちはともに生きている- 』を観た
香川レインボー映画祭でドキュメンタリー映画『I AM HERE -私たちはともに生きている- 』(監督:浅沼 智也)を観ました。
…というか、聴きました。
仕事中だったのでほとんど観れはしなかったのですが、イヤホンをして、書類の下にスマホを隠し、時折ちらっとスマホを見ながら音声を聴いていました。上司にはばれていたと思います。お目こぼししてほしかったので、いつもよりたくさん仕事をしておきました。
いろいろな考え方や立場のトランスジェンダーの当事者や、性同一性障害特例法成立時の活動家のひとたちのインタビューからなる、記録映画的なドキュメンタリーで、私でも名前を知っているような有名な人たちがたくさん出ています。数年前に劇場で観た『女になる』の二人の姿もありました。(お元気そうで嬉しい)
あまりきちんと観れなかったので、感想は特に書きませんが、すごくすごく観たいので、これからまたどこかで上映されるのを待ちます。(どなたか自主上映してください!!)
それでも、虎井まさ衛さんの姿がみれてとても満足です。私が高校生の頃に読み、大きな衝撃を受けた本『女から男になったワタシ』(1996)の著者で、私はその頃、虎井さんの出していたFTM日本というミニコミ誌を読んでいました。ストッキングでペニスを作る方法とかが載っていた号を弟が間違って開封してたのは冷や汗ものでした。ナベシャツの情報はそこで知ったのかそれとも別な方法だったかわかりませんが、大阪のお店にFAXで注文したような気がします。伸縮しない木綿のような固い生地の布のベストで、正面にチャックがついていました。チャックは上から下に下げて締めるつくりで、胸が持ち上がるのを防いでいました。たぶん金額は今のナベシャツの数倍高かったと思います。お年玉で買いました。あれのおかげで私は10代を生き延びたと思います。(胸に残っていたその頃の傷あとはもう見えなくなりました)
特例法ができたときはかなりびっくりしました。
埼玉医大のガイドラインあたりから特例法制定あたりは関心を持っていましたが、私にはかなり距離のあるものでした。
かれらに道が拓けることを願いました。
そんな頃のことを最近いろいろと思い出します。