しょんべんおばけ日記

40代会社員 Agender Aromantic

札幌市図書館はトランスジェンダーの本を109冊以上持っているぽい

Q. 札幌市図書館はいったい何冊トランスジェンダーの本を持っているのか?

 

A. 少なくとも109冊かな(複本はカウントしない)

 

札幌市図書館の電算化している30施設を対象に、書名で「トランスジェンダー」「性同一性障害」で検索してリストにしたところ、50冊ほど見つかった。さらに、自分の知っている限りの本を加える。虎井まさ衛、遠藤まめた、三橋順子杉山文野

手当たり次第関連の本を加えていく。

 

いくつかとても役に立つLGBTブックリストがあった。

『にじ色の本棚 LGBTブックリスト』原ミナ汰・土肥いつき 三一書房

 

堺市立図書館ブックリスト

LGBTを中心とした小学校教員向けブックリスト

LGBTを中心とした中学校・高等学校教員向けブックリスト

ティーンズ向け LGBTにかんするブックリスト  

たいせつにしたいあなたのじんけん(LGBTについて) 堺市立図書館

 

 

ブックリスト | 性の多様性 | 広島大学ダイバーシティ研究センター

 

LGBT(多様な性)・ジェンダーフリーが描かれた絵本と児童書−テーマ | 絵本ナビ

 

絵本関係はあまり検索に引っかからないからブックリスト必要。

私が好きなのは『Red あかくてあおいクレヨンのはなし』、読んでみたいのは『ジョージと秘密のメリッサ』、可愛いけどびみょーかなと思ったのは『くまのトーマスはおんなのこ』タイトルでデッドネーミングすんな的な(ちなみにポット出版なのね、ふーん)。

 

そこではたと気づいた。件名で検索できるじゃないか!

書名と著者とキーワード検索しかできないと思ってたけど、そこをクリックすると件名が選択できた。

「件名:性同一性障害」を検索すると158件もヒット。なあんだ、一生懸命探して数えないでも件名で一致した本の数でいいんじゃん。…と思いきや、けっこうたくさんの解離性同一性障害の本も紛れ込んでいる。えーー、件名って完全一致じゃないの?

 

ちなみに「件名:性的マイノリティ」は177件。

「件名:トランスジェンダー」と「件名:LGBT」は0件だ。

件名ってなんだろう・・・?

No.19 「件名」って何?? -一般件名のおはなし- | 京都府立図書館

 

基本件名表目標というものを決めている人たちがいて、本の内容を検索するためのキーワードが設定されているみたい。なるほどなるほどー、単にトランスジェンダーの本を探すっていっても、検索ワードがいっぱいあったら困るもんな。性同一性障害トランスジェンダーXジェンダー、ノンバイナリー、性別不合・性別違和…。

LGBT関係の件名は「性的マイノリティ」と「性同一性障害」、「同性愛」、「同性婚」。

だから件名で「LGBT」や「トランスジェンダー」を検索しても0件になる。

基本件名表目標は時々更新されているので、そのうち性同一性障害も性別不合・性別違和かトランスジェンダーとかに変更するのかもしれない。

 

とにかく、目的のトランスジェンダー関連本の数は、件名で「性同一性障害」を検索して、検索結果に「解離性同一性障害」が含まれてしまっているのを除外すれば良さよう。ググってみたら、「-」 を入れて検索すると除外できるって書いてあるんだけど、うまくいかない。ごちゃごちゃ探していたら、ふつうに図書館の検索システムに

 

ANDのタブがあってそこをクリックするとORとNOTが選択できた。

おおおお、札幌の図書館、親切設計だな!ぜんぜん気づかんかった!

とりあえず、

「件名:性同一性障害 NOT解離性同一性障害」の検索結果は109件。

ん?「この言葉を含む」のところも選択肢ありそう。

うわ、あるじゃん!「この言葉を含む」「この言葉で始まる」「この言葉と一致する」「この言葉で終わる」が選べた。「一致する」を選んだら109件、同じ数字が出てくる。うわー、めっちゃ苦労しちゃった、アホだ。

 

この109件を、これまで私が手動で作ってきたリストと見比べてみる。

 

『スカートはかなきゃダメですか?ジャージで学校 世界をカエル』なんかは件名は性同一性障害なのに、769.91舞踊バレエの分類番号で、しかもタイトルにトランスジェンダー性同一性障害を含まないので、件名に「性同一性障害」が入っていなかったら絶対見つけられないと思う。件名すげぇな!

 

うまくいかないものもある。例えば『隠されたジェンダー』は件名が「性」になっているし、『ジョージと秘密のメリッサ』も件名がない。小説にはあんまり件名がないみたい。自作のブックリストと比べてみると載っていない本が結構ある。

例えば『第三の性「X」への道 男でも女でもない、ノンバイナリーとして生きる』ジェマ ヒッキー、『ノンバイナリーがわかる本 heでもsheでもない、theyたちのこと』エリス ヤング。

 

あれっ?おかしくない?

件名で検索してヒットする本で一番古い本が『女から男になったワタシ』虎井まさ衛??

1996年だよ?それより前に出たトランスジェンダー関係の本がないわけがないよね?

確か、日本で性同一性障害が新聞とかに載り始めたのが1995年くらいだと記憶してるんだけど、もしかして図書の件名として性同一性障害が登録されたのが1996年なのでは!

ちなみに『男でもなく女でもなく 新時代のアンドロジナスたちへ』蔦森樹 1993の件名は…「男性、女性問題」。

うん、予想があたってそうな気がする。つかれた、ねよ