しょんべんおばけ日記

40代会社員 Agender Aromantic

図書館の登録には性別が不要

とうとう北海道立図書館に利用者登録しました!やったー、うれしい!
道立図書館は隣の市にあってちょっと遠いし、札幌市図書館の蔵書でだいたい間に合っていたのですが、北海道博物館に行ったついでに貸出カードを作ってしまいました。

ありがたいことに、申込書には性別欄がありません。会員カード関係で、性別欄に記入が必須かつ男女二択な場合は私はだいたい利用しない方針です。何年か前、札幌市図書館に性別情報を削除してもらったことがあるのですが、最近の図書館はどうやら最初から性別を登録しないようです。なにかきっかけがあったのかな?と思って、調べてみました。


日本図書館協会「図書館における障害を理由とする差別の解消の推進に関するガイドライン」(2016年)によると、登録時の性別欄は削除または任意記入になっているようです。


図書館における社会的障壁の一例(合理的配慮または基礎的環境整備で対応するものの例)
①新規登録に来館が必要。(来館できない障害者は利用できない)
②窓口貸出と閲覧しか行っていない。(同上)
③大活字本や購入可能な障害者サービス用資料がない(実際に利用できる資料がない)
④障害者サービス用資料の相互貸借を行っていない、職員が知らない(同上)
⑤エレベーターがない、段差があって入れない
⑥案内・サインが分からない、分かりにくい。
⑦職員が困惑した態度で対応する等、利用者に本当は利用してはいけないのだと思わせてしまう。
⑧新規登録の申し込み用紙に性別欄があり、その記入が必須になっている(性同一性障害等のトランスジェンダーの人の利用が困難)
⑨図書館カードに性別欄がある(同上)


障がい者差別解消法の対象に性同一性障害が入っているの?という点はふしぎに思ったのですが、社会的な障壁のある人を広く対象にして、だれもが利用できる図書館にしようという趣旨なのです。

ちょっと感心したのは、「⑦職員が困惑した態度で対応する等、利用者に本当は利用してはいけないのだと思わせてしまう」という部分。
たしかに、札幌の図書館で「性別を削除できますか?」とたずねたとき、職員さんは全然ふつうの態度で対応していました。私は性別欄がある度(なんでそんなもんが必要なんだ私と繁殖したいのか)などと悪態をついている立派なジェンダークレーマーなので、図書館のこういう対応はとてもさいこうだと思いました。

ただ、北海道図書館の貸出カードを作っちゃってから気づいたのですが、本の受け取りができる施設が札幌には議会図書室だけのようで、まだ一回も本を借りていません。道議会の中?どこにあるんだろう…?