差別の祭典、五輪にうんざり。札幌招致に反対します
札幌が2030冬季五輪の招致をするつもりらしい。
私は札幌市民だが、意見を聞かれた覚えもないのに札幌市はまるで決定事項のようにその辺を招致のポスターだらけにしている。新聞によると、札幌市の負担は459億円になるらしい。
2020東京にはうんざりした。度重なる汚いカネのニュース、繰り返される差別発言。「多様性と調和」なんてウソばかり。オリンピックは差別と利権の祭典だ。
「差別禁止」の五輪憲章がありながら、IOCは人種差別への抗議表現を禁止。
東京大会を機に日本でも婚姻平等やLGBTQの権利保障の法律ができるかと期待したが、LGBT理解増進法は国会に提出すらされず、その過程で政治家の差別発言が連発。ネット上の差別発言はますます盛り上がるばかりだ。
このままでは2030年になっても同性婚は実現せず、未成年の子どものいるトランスジェンダーは性別変更を認められないままだろう。
この街でもトランスジェンダー排除的なメッセージを聞くことになるのだろうか。スポーツ大会を見るのは好きだが、オリンピックには失望した。断固拒否する。
一体、何年こんな状況に耐えればよいのか。どこが多様性と調和なのか。
こんなオリンピックならいっそやめちまえ!
東京大会ではLGBTQを公表している選手が182人と過去最多だったそうだ。
MISIAが30色のレインボーのドレスで君が代を歌い、森喜朗は「女性は話が長い」、開会式ではLGBTの子どもの自殺率の高さを笑った作曲家すぎやまこういちの音楽が流れた。
作曲家がLGBT差別の杉田水脈氏を肯定…開会式のドラクエ起用に疑問続出 | 女性自身
山谷えり子参院議員は「女子陸上競技に参加してメダルを取るとかばかげたことがいろいろ起きている」と発言。
【ノーカット】山谷えり子議員コメント LGBT理解増進法案に慎重な意見 - YouTube
IOCがトランスジェンダーの選手の女性カテゴリー出場について今の規定を定めたのは2015年。トランス選手の参加は2004年から認められているのに、2021年の東京大会でハバード選手が初めて出場に至ったことを思えば、実際のところトランスの選手の参加は禁止しているも同然ではないか。
米国では、アイダホ州やミシシッピ州などでトランスジェンダー選手の女子スポーツ参加を禁止している。
2022年、国際水泳連盟(FINA)がトランスジェンダー女子選手の女子カテゴリー出場を禁止。
こんなことをやっていたら、トランスキッズがスポーツ活動で断られたりしそうでやだから少なくとも教育や報道関係の仕事の人はちゃんとそこは気をつけてほしい。(けど、すでに教育大の先生がトランスアスリートに否定的な記事を書いて北海道新聞に載せちゃってるんだよな。私、苦情書いたけど無視されてるし・・・)
何よりムカつくのは、トランスジェンダーの権利を否定したい人たちはなんでも攻撃するんだなってこと。スポーツの公平性や女子スポーツの発展のためではなく、「女性スペース」の安心のためでもない。ひたすら「トイレ風呂更衣室の安全スポーツの公平」と唱えている人たちは、トランスジェンダーの実態に何も関心がない。女性の安全にも多分ほとんど関心はない。トランスジェンダーの権利を認めると、必ず何か悪いことが起きるに違いないという思い込みで、次から次へと差別のネタを探して海外極右メディアの記事とかをシェアしてる。本当にうんざり。
・トランスジェンダーのスポーツ参加についての議論のリスト
めっちゃ良かったから絶対読んでほしい。札幌市図書館には図書情報館に1冊あります。
井谷聡子「東京2020とトランス選手と」『エトセトラ vol.6 スポーツとジェンダー』2021
為末大(JOC理事)トランスジェンダー選手の参加に否定的な立場から。ざけんな。理事のくせにふざけんな。怒
こうせざるを得ないと思います
— Dai Tamesue 爲末大 (@daijapan) 2021年2月18日
トランスジェンダー選手の参加を禁止する法案可決…米ミシシッピ州上院で|BUSINESS INSIDER https://t.co/e6fdETKTMb via @BIJapan
【追記】
2022.8.21 札幌冬季五輪不招致デモに参加してきました。
たくさんの方と五輪への意見がアピールできて素晴らしかったです。札幌五輪対策室(@No_Sapporo2030)さんありがとうございました。
冒頭シロクマ画像は、しゅんすけさんから頂戴しました。めちゃくちゃよく撮れていて素敵です。ありがとうございました。
ちなみにシロクマはAmazonで4000円です。こちらから購入できます。
デモのようすは、報道でもみれます。