ワクチン、性別、苦情
大杉さんのnoteを読みました。
めちゃ良くてプリントアウトして我が家の「良いことファイル」に綴じて何度も読んでいます。
男と女も元号もいらない|大杉 雅栄 @ohsg1m #note https://note.com/s_ohsg1/n/nb7041b838ea6
元号って、拒絶してもいいんですねぇ
なんだか変なボタンをかちっと押された感じがしたので、私もコロナワクチンの窓口に苦情の電話をしてみました。もしや私は影響されやすいのでしょうか。
以下はその内容です。
先日ワクチンを打ったのですが、気になることがありました。
私は問診票の投薬内容にテストステロンと記入していたのですが、医師からその理由を質問されたのが、不必要な質問ではないかという点です。
そのときの医師の態度が終始ため口でこどもに対するような話し方をしていて、私は軽んじられていると感じたので、「答えたくありません」と拒否しました。
通常私は、医療者には投薬や病歴をすべて申告しています。ですから今回も、投薬欄に「テストステロン」と記載し、看護師らしき人から「科だけ書いていただけますか?」と言われたので「精神科」と書いたのです。本来はテストステロンの使用を申告する必要はないとは思いました。トランスジェンダーであることやホルモン治療をしていることがワクチンに影響があるという情報はなさそうですから。
前回も同じ会場でワクチンを受けていますが、問診の性別欄は無記入でもよいという対応をされており、前回の医師はテストステロンについても何も質問しませんでした。(名前を検索すると北大の研究者のようでした)
今回も私は性別欄にチェックをつけていませんがなにも言及されなかったので、この会場のスタッフの対応は信頼できると判断し、今回も投薬内容を記入しました。
ところが今回担当した医師はデリカシーのない態度で「これは注射?なんで打ってるの?」と聞いてきたので、なんだかこの人は最初のあいさつからして話し方がちょっと…とうてい信頼感を持てない、と感じ「答えたくありません」と拒絶しました。
医師は、「ならいいよ」って感じですぐ引き下がったのですが、無関係な質問をしないでほしいです。これが関係のある情報なのであれば私が損をしますので、特別ていねいでなくてもいいけれど、ふつう程度には信頼感を与える言葉づかいをしてほしいです。
トランスジェンダーの人にはけっしてワクチンを打たない人がいます。医療者を信用しておらず、性別や外見に言及されるのをおそれてワクチンを打ちに行かないのです。
私は「接種券には性別欄がないし、性別に丸をしなくても誰もなにも聞いてこなかったよ」とは言ったのですが、不信感の払拭には至っていないと思います。
ホルモン剤について不必要な質問をすること自体がトランスジェンダーの人々をワクチンから遠ざける理由になります。また、体調不良の際に病院で投薬内容を正確に申告することをためらわせる要因にもなるでしょう。
差別が人の健康を左右することを実感しました。
こんな感じです。だいぶ前から言いたい内容をメモしていたのですがいざ電話を手に取るとためらいました。
「苦情を言う」という行動について、本当は積極的にやりたいとは思うのですが、私の父は、「生協のすあまの切り方がサイズがまちまちだ」とかいうような苦情の電話をしょっちゅうしてる一種のクレーマーだったので、苦情電話なんて父みたいで嫌だなぁとか思ってしてこなかったのですが、今回の大杉さんのnoteを読んでみて、無駄な力が抜けました。リスペクトある良い苦情が言えた気がします。
性別違和の診断のガイドラインは超絶愚かなので、私は「男性らしい振る舞いが出来ていますか?」という愚かな問診を精神科医に繰り返されています。そういうときに思い浮かべるのが父の振る舞いなのがどうにも「いいえ絶対に男らしくなんて振る舞いません!」みたいな返答に結び付いてしまうので、試しに当面男性のロールモデルを大杉さんに設定しとくのも面白いかもしれません。アベノチンポ5年は、「どんどん苦情を言う」って抱負を書き初めしようかな。
性別も年号も滅べばいいのに